CBDの抗炎症作用に対するメカニズムが特定！？

カンナビノイドの抗炎症効果は以前から研究で示されていますが、どう発揮するかのメカニズムも特定されたようです。
これにより、CBDを使用した新しい治療につながる可能性があると研究者は述べています。

ということで、今回はそのメカニズムについてお話ししていきます。

炎症とは

まずそもそも炎症とは？聞かれた時に皆さん答えられますか？
改めて聞かれると、「炎症、ん〜言葉にして説明できないな」なんて方もいるはず。

炎症というのは、身体を守るために起きる防御反応です。
例えば、身体に侵入した細菌やウイルスと白血球が戦っている時に起きる症状が炎症です。
肌の吹き出物や喘息など、様々な病状のことを指します。

そう聞くと良い反応だと思われると思いますが、逆の場合もあります。
体の防御機構としてはとても重要である一方、過剰な炎症は慢性疼痛などの悪影響を及ぼす可能性があるのです。
CBDはそういった害の軽減の観点から、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)に変わる重要な役割を担っています。

研究はどこで行われていた？

ドイツのイェーナにある、フリードリヒ・シラー大学の研究者が行っていました。
研究者たちは、カンナビノイド、特にCBDに抗炎症作用があることは知っていたが、その作用の配合にある正確な仕組み、メカニズムは完全に解明されていないという状況を変えるべく、研究を行われていました。

主に、CBD,THC,CBGを含む8種類のカンナビノイドの研究を進めていたようです。

研究結果

前談が長くなりましたが、結果としては

“We found that all eight cannabinoids we studied had anti-inflammatory effects,” said Lukas Peltner, the study’s lead author. “All the compounds we studied were found to inhibit the formation of pro-inflammatory messenger substances in cells while enhancing the formation of inflammation-resolving substances.”

Researchers Identify Mechanism Behind CBD’s Anti-inflammatory Effects

翻訳すると、

「我々が研究した8種類のカンナビノイドは全て抗炎症作用があることがわかりました。」この研究の筆頭著者であるルーカス・ペルトナーは言う。"我々が研究した化合物はすべて、細胞内の炎症促進メッセンジャー物質の形成を阻害する一方で、炎症解消物質の形成を促進することがわかりました"

上記の免疫反応の調節に関して、彼らが研究したカンナビノイドの中では、CBDが一番優っていたようです。

そして具体的なロジックとしては、CBDが15-リポキシゲナーゼ（15-LOX）酵素を活性化することを突き止めたようです。
これは、炎症プロセスを止め、組織の再生を助け、身体の恒常性(ホメオスタシス)を回復させる役割を担っているようです。

また、気管支喘息、アレルギーや炎症反応の維持に関与しているとされる、生理活性物質ロイコトリエンの産生を抑制することも明らかになったようです。
この結果は、細胞培養で実証されたのち、マウスで確認されました。

結論

“CBD thus induces a switch in the affected cells, so to speak, which steers the inflammatory process from the promoting to the inhibiting side,”

Researchers Identify Mechanism Behind CBD’s Anti-inflammatory Effects

翻訳
「こうしてCBDは、炎症プロセスを促進する側から抑制する側へと誘導する、いわば影響を受けた細胞内のスイッチを誘導するのです」とこの研究の責任著者の一人であるポール・ジョーダンは述べています。

さいごに

いかがだったでしょうか。
医療用途としてより注目を浴び、身近で使われてくるかもしれませんね。
こう言った研究が行われることで、医療的な注目を浴びるきっかけになっているので、とても素晴らしい研究ですよね。

それでは最後まで読んでくださった皆様に、炎症で悩む日が少しでも減りますように！

NAGOMI CBD